一般財団法人日本国際協力センター(JICE)主催の『中国障がい児インクルーシブ教育特別研修』で、「インクルーシブ教育実現のためのICTの利活用」の講義を行いました。

 2019年5月29日~6月12日の期間、一般財団法人日本国際協力センター(JICE)主催で中国の江蘇省教育庁からの依頼に基づき、インクルーシブ教育に係る環境整備の促進と教育関係者の質の向上を図るため特別支援学校の学校長などを対象に『中国障がい児インクルーシブ教育特別研修』が開催されました。 JICEは、外務省とJICA(国際協力機構)が設立した機関で、国際協力事業の実施など、平和で豊かな国際社会の実現に貢献している団体です。

 研修は、文部科学省や東京都教育庁、東京学芸大学、特総研(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所)など様々な専門機関の研修プログラムが行われ、6月5日、私ども一般財団法人日本教育支援機構(JESO)は「インクルーシブ教育実現のためのICTの利活用」をテーマに主席研究員の笹田能美が講義をしました。

 当機構の紹介や教育支援事業の紹介をしながら、インクルーシブ教育・特別支援教育のICT利活用について約2時間半の講義を行いました。参加者からは「産学官連携で教材開発を推進している。」「ICTの活用は、雇用を促進するとともに、学習効果の向上に役立っている。」「ITによる支援は中国でもすでに始まっているので、参考にできる。」「先進的な教育技術を運用することは、強力な手助けとなる。インクルーシブ教育の実現を支えるものである。」などの感想をいただきました。

 日本を上回るスピードで少子高齢化が進む中国。アジア圏の友好協力を強め、国境を越え未来の子どもたちの環境づくりの促進につながることをねがいます。


熱心に講義に聞き入る参加者 「インクルーシブ教育実現のためのICT利活用」中国語版の講義資料
子どもたちにも効果的な「指体操」で休憩時間を楽しむ様子 会場のあるビルの前で記念撮影